お手軽プログラミング言語は教育によくない

 Pascalの日記に書いてあったので、返信。社会人としてのツッコミを求めているらしいので。
 元はSlashdotのネタで、こっちは私も目を通しました。
 
 「お手軽プログラミング言語は教育によくないか」という話。社会に出て仕事をするための教育というのであれば、別にお手軽プログラミング言語でもいいと思う。最近はお手軽プログラミング言語で食っていく口もあるし、プログラミング自体が生産性を追求した結果、お手軽であるべきという流れになっている。GCとかアドレスの隠蔽とか、まさにそんな感じ。プログラマ自体の負担が軽くなるのは賛成すべきことだし、こっちもプログラムを書くのが随分楽になった。その点については、別にお手軽になってもいいのではないかと思う。
  
 ただ、プログラマーという人種……どちらかというとシステム開発(システムエンジニア)という職についている人間にとって、ある種のノウハウである部分をお手軽にされることでプログラマーとしての価値が下がってしまうのは、如何なものかと思う。実際「教育によくない」とかより、そっちのほうがよっぽど問題。挙句の果てには「文系でも出来る職業」とか「情報系出ていなくても大丈夫」とか、更には「パソコン触ったこと無くても大丈夫」みたいなレベルになってしまうのはプログラマーとしては、どうなのかなー。と思う。日本ではエンジニアの立場ってのはとことん弱くて、一定以上の年齢になるとプログラマーとしての単価が低いからプロマネとかそっちのほうへの転向を命じられてしまうわけだし。
 
 というわけで、個人的な意見としては、プログラムがお手軽になっていくことは別にかまわない。
 ただ、誰にでも出来るとなってしまうことは好ましくない、という結論にしたい。唯でさえ自分の給料、そんなに高くないし。(ぉ