一眼デビュー

 以前から使っていたEXILIM EX-Z40が、手持ちの携帯すら画質面で劣るようになってきたので、前々から欲しかった一眼に手を出してみることにしました。全くの初心者なので、あまり専門的なことは分かりませんが、選ぶ指標になれば。

  • 買ったカメラ

OLYMPUS マイクロ一眼 PEN E-P3 レンズキット シルバー E-P3 LKIT SLV

OLYMPUS マイクロ一眼 PEN E-P3 レンズキット シルバー E-P3 LKIT SLV

 友人がキヤノンやニコンの一眼レフを先に購入していたので、触らせてもらったのですが、自分は重い一眼レフを持って出かける姿を想像出来なかったので、前々から気になっていたOLYMPUS PENを購入することにしました。
 一眼を持つと結局レンズやカメラバッグ、その他アクセサリも持ち歩くことになるのですが、このサイズなら、あまり気にはならないレベル。重量はニコンのD7000と比較して、およそ半分。レンズを2,3本持って比較すると、約1kg弱の差になるのではないかと思います。
 画質面では本格的な一眼レフには劣るらしいのですが、元々コンデジから上がる人に取ってみれば入りやすい機種だと思います。

  • レンズ

 レンズについては殆ど知識がなかったので、人のレビューを見ながら以下の2本を購入。


OLYMPUS PEN レンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 SLV

OLYMPUS PEN レンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 SLV

 元々レンズキットで14-42mm F3.6-5.6がついていたので、広角単焦点レンズと望遠ズームレンズを1本ずつ購入しました。

広角単焦点レンズ(被写体10cmぐらいの位置から撮影)
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望遠ズームレンズ(被写体1.5mぐらいの位置から撮影)
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 結局何を撮りたいかというのが重要なのですが、同じような写真でもレンズを変えると随分表現できることが変わるのが一眼の面白いところではないかと思います。

 レンズの良し悪しについては焦点距離とか、F値とか、ボディとの相性とか色々あるみたいなのですが、自分は初心者なので、あまり多くは語らず、解説サイトで調べてもらえると助かりますw
【参考】
 http://www.coneco.net/hand/camera/slr.html

 望遠レンズといえば、こっちも気になっていたのですが、レビューのところに「野鳥を撮るのにオススメです!」と書かれていて、自分の用途にはあまり合っていなかったので、上の40-150mmにしました。もっとも40-150mmですら、今のところあまり出番がないですが…。

OLYMPUS PEN レンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 SLV

OLYMPUS PEN レンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 SLV

 ただ、こっちのレンズだと、一昨日のスーパームーンももっと大きく撮れたに違いない。
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 次は金環日食の撮影にチャレンジしようかな、と思いつつも減光フィルタが高いのでちょっと躊躇しています。

  • その他

 レンズ買ったら、レンズプロテクターを買うことと解説サイトにもよく書かれていて、嫁のお父さんからも強く勧められたので、レンズプロテクターも買いました。3個で約5000円ぐらい。

Kenko PRO1D 46Sプロテクター(W) 324653

Kenko PRO1D 46Sプロテクター(W) 324653

 SDカードもEye-Fiにチャレンジしてみよう、と思って試してみました。
 確かに転送は楽ですが、ちょっと遅いし、電池も食うので普通のSDカードでも良かったかも。

 ただ、撮ったその場でスマートフォンに転送できたり、無線LANから撮影地点を記録してくれたりできるので、もう少し面白い使い方がありそう。しばらくは色々試してみようと思います。

Eye-Fi Pro X2 8GB EFJ-PR-8G

Eye-Fi Pro X2 8GB EFJ-PR-8G

 他にもレンズケースやカメラケースなどを入れると、ちょっとばかりお金を使いすぎてしまった感じですが、新しい趣味の初期投資だと思って、色々楽しみたいと思います。

クラス変数の甘い罠

 最近クラス変数を使ったプログラムで大きくハマったのでメモ。
 クラス変数にアクセスする方法としては、@@の修飾子を使ったアクセス方法とclass_variable_set, class_variable_getを使ったアクセスがあるのだが、この2つのアクセスの意味が微妙に異なることを最近まで知らずに、大きくハマってしまった。

 下記のプログラムでは、クラス内でクラス変数にアクセスするものと、モジュール内でクラス変数にアクセスするものを用意して、クラスからモジュールをincludeするようなプログラムを書く。

 module C 
   def self.included(mod) 
     mod.class_eval do 
       @@c = 5 
       class_variable_set(:"@@cc", 6) 
     end 
   end 
 end 
  
 class A 
   include C 
   @@a = 1 
   class_variable_set(:"@@aa", 2) 
 end 
  
 p A.class_variables 
 p C.class_variables 

 この時の実行結果は以下のようになる。


[:@@cc, :@@a, :@@aa]
[:@@c]

 これはclass_variable_setによるアクセスは呼び出されたレシーバのクラスに紐付くのに対して、@@によるアクセスは記述されたクラス・モジュールに紐付くからだと思われる。
 つまり、A.class_eval{ @@c }はNameErrorとなってしまう。

 しかも、上記の挙動は1.9.2のものだが、ruby 1.8.7ではまた違う挙動になることが分かった。こっちの場合は、更に良く分からない……。


["@@cc", "@@aa", "@@a", "@@c"]
["@@c"]

 有効な解決策としては、クラス変数を使わず、クラスのコンテキストに紐付くクラスインスタンス変数を使うのが一般的には良いとされている。プログラム上パッと見分けがつく、クラス変数の方が扱いやすいんだけど、どうにかならないものか……。

Ruby本を書きました

 去年の6月〜8月頃に書いていたRuby本がようやく販売されることになりました。

Ruby公式資格教科書 Ruby技術者認定試験 Silver/Gold対応 (EXPERT EXPASS)

Ruby公式資格教科書 Ruby技術者認定試験 Silver/Gold対応 (EXPERT EXPASS)

 自分は6章担当で添付ライブラリ周りのことについて書いています。

FlashBuilder 4.5

 久々にFlashBuilderを触ってみたらAndroidアプリやiPhoneアプリも作れるようになっていたので、手元のFlexBuilder3をアップデートすることにしました。
 
 過去の日記を見なおしてみると、Flexを始めたのは今から2年半程前。仕事でFlexを使う機会があり、おもしろかったのでこれからFlexを本格的に勉強していこうと思った矢先にRubyな部署に異動することになり、結局ちょっとFlexなアプリを作っただけで、結局その後、ほとんど使わなくなってしまっていたのでした。
 
 明日は、久々にFlash Builderと戯れようかと思います。
 

Adobe Flash Builder 4.5 Standard Windows/Macintosh版

Adobe Flash Builder 4.5 Standard Windows/Macintosh版

趣味が高じて、ドミニオン箱を作った その3

 その1 http://d.hatena.ne.jp/Kirika/20111231
 その2 http://d.hatena.ne.jp/Kirika/20120101
 その3 http://d.hatena.ne.jp/Kirika/20120102
 

製作開始
 カットされた木材が9月の頭に家に届き、いよいよ製作開始です。
 多少ぼけてますが、家に届いた木材一式。ハンズの加工は正確、かつ綺麗で、やはり業者に頼んでよかったと思いました。
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 とりあえず仮組みしてみたり。
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 自由に取り外し可能な仕切り板をはめ込むために、板に溝加工をすることになるのですが、溝加工をするための良い道具がなかったので、彫刻刀の切り出し刀、平刀、三角刀を使って、自分で溝を掘っていきます。彫刻刀を使うのは小学生以来でしたが、なんとか無事に溝を作ることが出来ました。ちなみに彫刻刀は何故か友人が小学校時代に使っていたものを持っていたので、それを活用しました。

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 木工用ボンドで固め、裏から木ねじで補強。

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 引き続き蓋を作ります。蓋も同様に仮組みをした後、裏側から木ねじではなく釘を打ちます。蓋の真ん中にあるのはトークン入れで、これも箱の中に収納できるように作っていたのですが、板の厚さを間違えて設計書を修正した際に、こちらのトークン入れを修正し忘れて、箱の中に入らなくなったので、今回は要らない子になりました……。

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 蝶番を取り付けて、箱らしくなって来ました。

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研磨
 ここから研磨工程に入ります。サンディングブロックやペーパーヤスリで箱を磨くのですが、1面約1時間ぐらいのペースで磨いています。これは部屋でやるわけにはいかなかったので、マンションの玄関あたりで磨いていたのですが、通行人には注目されるわ、磨いた後は床一面が真っ白になるわ、次の日は筋肉痛になるわで大変でした。
 6面磨き終わるのに2日分の休日を使いました。
 この部分に時間をかけた分だけ、さわり心地がよく、塗装仕上げが良いものになるため、手を抜かずにしっかりと磨きます。

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塗装
 次に箱を塗ります。
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 水性ウレタンニスで箱に塗装をするのですが、ここが今回最大の失敗で、箱にベッタリとニスを塗ってしまったため、新聞紙にニスが垂れ、箱に塗装ムラが出来てしまいました。後で塗装関係の仕事をやっている別の友人に聞いたのですが、マスキングテープを貼って塗るのが良いそうです。
 加えて、箱を閉じたまま塗ったため箱と蓋が瞬間接着剤でくっついたように完全密閉されました。
 カッターを蓋と箱の隙間にねじ込んだり、ハンマーで叩いてみたりして、30分後に何とか蓋が開きました。危うく開かない箱を作ってしまうところでした。開かない箱と格闘する写真があれば面白かったのですが、テンパっていたため、残念ながら写真はありません。
 おまけに新聞紙の模様が若干箱に移ったりもし、結局全面再度研磨して、再塗装することになりました。塗装ムラは一部どうしようもない部分がありますが、研磨することで、何とかごまかせるレベルになりました。
 組み立てが無事に終わったことで、塗装を油断していたのが今回の敗因です。今回の件で、「組み立て3年、塗り8年」という謎の格言も生まれました。
 
仕上げ
 ここで私事の事情で、1ヶ月ほど時間が開くのですが、12月某日に塗装した箱にパチン錠と取っ手を取り付け、いよいよ箱らしくなって来ました。
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 裏のネジを切り取るため、ニッパーでネジを切断。
 ネジの破片が飛ぶと危ないので、保護用のゴーグル……というかスキー用のゴーグルをつけて作業をしています。
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 取っ手側は強度の問題があるので、木ねじを使わず、ビスとナットで固定し、ビスを電工ペンチで切断しています。こちらは切断前の画像。

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 箱の内部にもニスが垂れている所がいくらかありますが、これを赤いフェルトで隠します。今回使用したのはユザワヤのウォッシャブルフェルトで、裏地がシールになっているタイプの物を使いました。材料費は約1000円。
 普通の文具用ハサミで切ってみたのですが、切り口がガタガタになるので、嫁に救援を求めて、裁縫用ハサミで裁断してもらいました。紅白歌合戦を横目にしながら、夫婦で箱の内装を仕上げ、年明け1分前ぐらいに完成しました。

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総括
 ブログにまとめると3日分ほどで書けましたが、全部の工程を合わせると組み立て、塗装、仕上げに丸一週間分ぐらいの休日を使っています。総製作期間は9月頭から12月末までの4ヶ月です。材料費・加工費は一人頭約6000円ぐらいかかっているので、あまりコストパフォーマンスが良いとは言えません。(加えて工具代は更に別にかかってます)
 しかし、DIYの楽しさ、自分専用のものを作る楽しさ、未体験のことに取り組む楽しさは、値段には換算できないものがあります。
 また、何か機会があれば取り組んでみたいと思います。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

趣味が高じて、ドミニオン箱を作った その2

 その1 http://d.hatena.ne.jp/Kirika/20111231
 その2 http://d.hatena.ne.jp/Kirika/20120101
 その3 http://d.hatena.ne.jp/Kirika/20120102

材料集め

 設計書を書いたら、次は材料集めです。

  • 木材

 とりあえず前知識なしでハンズに買いに行ったのですが、木材はMDR材という加工に強い板を選びました。厚さ9mmのものと5.5mmのものと4mmのものの3種類を購入しました。
 計算外だったのは、板の厚さはJIS規格で決まっているので、当初は10mm, 5mm, 3mmで作っていた設計図をいきなり見なおすことになりました。
 ちょうどこの時期は8月の終わりだったのですが、東急ハンズ前の喫茶店で友人と二人で設計図を引き直す様子は、さながらに夏休みの宿題が終わらず、喫茶店で頑張る高校生のようでした。

 参考
 http://hands.net/cate/diy/wood/playwoods/shelf-board/

 結局3枚の板を購入し、板の材料費は2000円(2人分)でした。
 誤算だったのは加工費で、ハンズは1カット50円でお金を取るので、板を切り分けるのは3000円ほどかかっています。ネット経由で頼むともっと安いので、そっちを活用したほうがいいと思います。

 引き続き、箱に必要な部品を一式揃えていきます。

  • 蝶番

 結構色々種類があって、フリーストップといって好きな場所で止められる蝶番や、バネが入っているものなどがありました。ただ、機能や素材にこだわると高くなってしまうので、あまり拘らず2枚一組350円程度です。

  • パチン錠

 今回、一番探すのに苦労した部品はこれで、バイオリンとかのケースを留めるために利用する、あのパチンとする奴の名前は何だ?ということで検索するのも一苦労。
 検索ワード「パチン」でようやくこの部品にたどり着きました。
 これも色々選択肢の幅があるのですが、1個315円のものを2個購入。

  • 取っ手

 鞄の取っ手も単品でハンズに売ってます。ただ、これは選択肢の幅が少なくて1種類のみ。1個230円程度です。

  • 釘・木ねじ

 釘、木ねじはそれぞれ長いものと短いものを。殆どの工程は木ねじを使いましたが、木ねじだと木材を破壊しそうな部分は細い釘を使っています。

  • ペーパーヤスリ・サンディングブロック

 サンドペーパーは粗めの#200と細めの#800を計5枚。加えてサンディングブロックという、スポンジ状のヤスリを購入。結局サンディングブロックが使いやすかったので、サンドペーパーはほとんど使うことがありませんでした。
 サンディングブロックが500円程度、ペーパーヤスリは1枚50円程度です。

  • ウレタンニス

 仕上がりを高級な感じにしたかったので、ニスも購入。ウレタンニスというと臭いがすごいとネットでは散見されたので、どうかなと思ったのですが水性ウレタンニスだと殆ど無臭で、1時間もあれば乾きます。色はマホガニーが良かったのですが、友人の意見でケヤキカラーに。値段は2000円程度。後にこれがすごい事故を起こすのですが……。

 http://hands.net/goods/92868

その他工具
 DIYド素人なので、工具が殆どありませんでしたが、これを機会に色々揃えちゃいました。

  • ハンドドリル 

 電池式のやつを買いましたが、ACアダプタ方式のほうが良かったかもしれない。
 ただ、これがないと孔を開けるのはキリを使う必要があったし、木ねじを締めるのはこれがあるのと無いのでは、作業効率が全然違います。
 ハンズはやはりちょっと高めで、後でオリンピックでACアダプタ方式のハンドドリルが2000円程度で販売されていたときにはショックを受けました。

  • カナヅチ

 釘を打つために使用。

  • ノコギリ

 実は木材カットの時に仕切り板を留める用に溝を掘って欲しかったのですが、溝が薄すぎて対応できないと言われてしまったため、自力で溝を作るために購入。ただ、結局溝は彫刻刀で掘ったので、実は今回要らない子だったのでは……

  • ニッパー・金ヤスリ・電工ペンチ

 場所によっては木ネジが貫通して裏側に突き抜ける部分があったので、削り取るために使用。
 ある部分はニッパーで切り離し、金ヤスリで削り取る、ある部分は電工ペンチで切断する、という用途で使用。
 ニッパーでネジを切り取るのは恐ろしく力が必要でしたが、電工ペンチだと簡単に、しかも綺麗に切り離せます。

 電工ペンチには、PA-01という製品を使用しています。今回の件で色々痛感しましたが、道具が良いと仕上がりもいいです。ド素人とプロの違いの一つは、まずそこかな…と。

エンジニア コードプライヤー PA-01

エンジニア コードプライヤー PA-01

 次は組立工程ですが、また次の記事で。

ドミニオン好きが高じて、ドミニオン箱を作った

 2010年の年末ぐらいから、ドミニオンというゲームを始めたのですが、趣味が高じてDIYのド素人が専用の箱を自作するに至ったので、その経験を記録に残しておきます。なんとか2011年内に完成して良かった。

 その1 http://d.hatena.ne.jp/Kirika/20111231
 その2 http://d.hatena.ne.jp/Kirika/20120101
 その3 http://d.hatena.ne.jp/Kirika/20120102

 
f:id:Kirika:20120101000604j:image

 ドミニオンとは?
 きっとこのタイトルで、このコンテンツを読んでくれる人はドミニオンの説明をあえてする必要がない人が多いのではないかと思うので、ゲームの細かい説明自体は他のサイトに任せます。ただ、ボードゲーム共通で当てはまるのですが、口頭で説明しても中々その面白さは伝わりません。もし遊んでみたいという方がおられれば、自分が紹介しますのでお声かけください。
 
 Wikipdia - ドミニオン
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%9F%E3%83%8B%E3%82%AA%E3%83%B3_%28%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%89%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0%29

 事の発端は、有名なボードゲーム販売店である「すごろくや」さんが、ドミニオン収納BOXを発売したことから始まりました。

 http://sgrk.blog53.fc2.com/blog-entry-1987.html

 ドミニオンというのはカードゲームなのですが、1シリーズ大体300〜500枚程度のカードで構成されていて、シリーズを拡張していく度にカードが増えていくので、持ち運びも大変になり、収納ケースというのはドミニオンユーザにとって悩みの種でした。
 大抵は、100円ショップにあるMDケースなどにシリーズごとに分けているようです。

 一応「すごろくや」のグッズとして収納ボックスも販売しているのですが、1ケース600円程度する上に、結局運用するときはシリーズごとに分けて持ち運ばないといけないため、不便だと思い、あまり食指が動かず結局自作することにしました。(ちなみにドミニオンステージだけなら、ちょっと欲しい)

 思い立ったが吉日で、自分にドミニオンを教えてくれた友人を巻き込み、計画開始。

企画

 作るにあたってコンセプト決めから。

  1. 木製で内部は赤、バイオリンのケースのような仕上げ
  2. 自分が所持しているドミニオンカード(当時王国・陰謀・海辺・繁栄の4種類)が全て入る
  3. 更にこのあと拡張版がいくつか出ても持ち運びできること
  4. 取り出しやすいこと、カードを選ぶときにすぐに取り出せるように
  5. ついでに安く作れれば……。

 先発のドミニオンケースから仕切り板などのアイデアを得て、それをとり込みました。
 木材自体は安いので、二人分作れば材料費も安く浮くのではないかと思いましたが、最終的に材料費・加工費・かけた手間などを考えると、あまり安くはなかったです。量産でもすれば話は別でしょうが。まあ費用の話は最後にでも。

設計

 次に箱の設計を始めるのですが、箱の設計を始める前にカードの採寸をしました。
 このデータが役に立つのかは分かりませんが、続く人は使ってください。


いずれもドミニオンパンツ装着時
カード幅・高さ 61mm x 92mm(パンツなし 59mm x 91mm)
王国カード合計幅 115mm
陰謀カード合計幅 120mm
海辺カード合計幅 115mm
繁栄カード合計幅 140mm 
財宝カード合計幅 73mm(王国用と陰謀用で2つ分)

その他
海辺トークン(財宝、抑留トークン)・繁栄トークン(財宝・勝利点トークン)
海辺用マット(海賊船・原住民の村)幅・高さ・奥行き(82mm x 120mm x 20mm)
繁栄用マット           幅・高さ・奥行き(80mm x 80mm x 11mm)

 上記データを元に設計図を起こしました。
 自分はソフトウェア屋さんなので、ソフトウェアの設計図面を書くのに使っていたMicrosoft Visioがあったので、それを使いました。元々Visioは3D CAD用に使われていたものを、無理やりソフトウェアなどの図面も引けるようにしたものらしいので、ソフトウェアの設計図を書くには微妙なことが多いのですが、こういった用途には素晴らしく便利でした。まあ、趣味で買うものではなかなか無いですが……。

Microsoft Office Visio Standard 2010

Microsoft Office Visio Standard 2010

 図面は要望があれば公開しますが、どんな箱を作るかを考える過程も楽しいですよ。
 大体コンセプト決めから図面完成までが3日ぐらいでした。

 分量が多いので、何日かに分けて書くことにします。